フランス・ニースに住むアーティストのBen。
私が彼のことを知ったのは、7年前パリの文房具屋で、黒いプラスチックの地に可愛い文字が
書かれたスケジュール帳を見つけた時だった。
フランス語など読めないにもかかわらず、文字になんともいえない魅力が感じられ、
そのノートに一目惚れだった。その後7年間Benのダイアリーを買い続けている。
これはフランスの有名なノートメーカー QUOVADIS(クオバディス)のエグゼクティブという種類のダイアリーだ。
日本でも16㎝×16㎝の正方形のダイアリーは人気で、ロフトをはじめ、大きめの文房具屋さんでカラフルなカバーとともに毎年売られている。ただしBenシリーズは残念ながら日本ではクオバディスのホームページで秋頃から売られるのを待つしかない。
Benはフランスではかなり有名で個性的な現代アーティストで、自分の勝手なイメージでは、岡本太郎と相田みつをの合体版だ。
ニースのご自宅は「グネグンダとマラバー」と名付けられた不思議な家だ。
3年前、パリに旅行した時、ポンピドゥーセンター(現代美術館)で、偶然Benの特別展示に遭遇し、そのニースの自宅の一部も展示されていて、ものすごく興奮してかなりしつこく見て回ってきた。
自ら改装したその家は、彼自身の「ことば」で埋め尽くされてそれ自体が芸術品のようだった。
どんな言葉が書かれているかというと・・・・
個性は長所 アートって? 悪い写真なんて存在しない などなど・・・
書道もまさにそうだが、人間の書く文字って本当に魅力がある。
私は自分の字が微妙に下手なのがいつも嫌だったが、これも個性だと思ってこれからもノートと暮らしていこう!
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